潜在意識と顕在意識のはたらき

 普段、私達は脳の意識全体に占める割合5~10%に満たない顕在意識を使って生活しています。
顕在意識とは、自分が気付いている表面の意識で、「今度の試験に合格したいな。」とか、
「宝くじに当たりたいな。」「私の好きなあの人は振り向いてくれるだろうか?」などの、
願望を持ったり、不安になったり、悩んだりしています。その顕在意識を眠らせて、潜在意識にアプローチしていくのが催眠療法です。
潜在意識は、意識全体の80~85%を占めていて、私達が普段感じとりにくい意識で、
全てを見て、全てを記憶し、眠らない。。。と言われています。
子供の頃の楽しかったこと、道行く人々の全ての顔、辛かったことなど、
全ての記憶は潜在意識に溜め込まれています。
記憶には、プラスのイメージのものもあれば、マイナスなイメージのものもあります。
マイナスのイメージの記憶を背負ったまま生きていくことは人間にとってしんどいことなので、
普段は潜在意識にクリティカルファクターというフィルターをかけ、
「これは思い出しても良い記憶」「これは、思い出さない記憶」と分けて、
「思い出しても良いもの」だけを、顕在意識が選んでいるのです。
「思い出したくない記憶」は、思い出さなくてもいいのか?というと、そうではなく、
その記憶を「なかったこと」にしてしまっても、その事実は消えません。
その時に傷ついたままで、心が癒されないままでだとしたら、
なんとなく気分がすっきりしなかったり、心が晴れなかったり・・・
別の形で心は「癒して欲しい」と、訴え続けます。
そこで、普段の意識の働きを少しだけ弱めて、
潜在意識レベルにしまわれている記憶にアプローチして、過去の自分を癒していきます。
また、過去の自分にアプローチするだけではなく、自分の中には、
高次の意識とつながっている部分、叡智の部分もありますので、
そういった高次の意識からのメッセージを受け取るというセッションも出来ます。
心を自由に広げてセッションをしていくこと。ヒプノセラピーの可能性は無限に広がっています。

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